普通、どれほど順風満帆な人生を生きている人であっても何とかせねばならぬ問題や課題というものに直面することがある。そして、恐らく世の中の多くの人が決して順風満帆とは言えない、それなりの苦労を背負う人生を生きている。
僕は裕福な家庭に生まれたり、類い希な才能に恵まれることもなかったが、それを残念に思うほど冷酷な人生を生きてきたわけでもない。それなりの教育を親に与えて貰い、そこそこの大学を出て、それなりの企業に就職した。
多分、それなりに過酷な労働環境を生きてきたとは思うが、それだって相対的に見れば良くある事であるし、少なくともその分の報酬を得ていた。
仕事での挫折は数知れず、仕事が辛くて泣いたこともあるし、悔し涙にくれた事もあった。あまりにも仕事と人生を同一視しすぎた僕は、ついにはうつ病と診断され、休職に至るところまで行った。
それにも関わらず、今も生きている。生き残っている。
正直に言えば、もっと人の役に立ちたいと思う気持ちと、今の自分ができることの狭間でもがき苦しんではいるけれど、それでも僕は今日も一日を無事に終えることができた。
人生の端々で僕を助けてくれたものは様々だ。どこかで読んだ本の内容、磨いてきたスキル、先輩や上司の助け、友人や仲間の助言、家族の存在という強力な支え、そしてここまで積み上げてきた経験。
何か一つが決定打になるというよりも、その一つ一つが僕の生き抜く力となっている。17年前より15年前、10年前、5年前と段々と生き抜く力は向上しており、それはまるでフルーツが沢山入ったミルフィーユの如く、とてもバリエーション豊かに積み上がっている。
あるいは、功名心が低下したり、自分への期待値が低くなったり、一種の諦念に至ってしまったという事もあるかもしれない。理想を高く持つから現実とのギャップに苦しめられるが、今の自分に出来ることに集中していた方が結果的に遠くまで行くことができる。
残念ながら、自分の人生の課題を解決する方法が書かれた1冊の攻略本はこの世には存在しない。完璧な助言をくれる諸葛孔明もいない。最終的に自分の人生の課題を解決するのは自分自身しかいない。
しかし、絶望する必要は無い。ヒントはそこかしこに溢れている。仕事に打ち込むのも、本を読むのも良いだろう。自分に近しいプロフィールの人をフォローして情報を受け取っても良い。有益な助言をくれる友達は大切に、自己の利益の為にあなたに親切なふりをする輩もいることを肝に銘じよう。
地位も名誉もお金もなく、特別な才能にも恵まれなかった僕でも無事に今日を生きている。みんなそれぞれの課題を抱えながら、それでも懸命に生きている。皆それぞれ、自分の課題を自分の力で切り抜けている。
泥臭く失敗を重ね、何度も涙を流し、一度折れてしまった心を立て直して、今も僕はここに立っている。そして、そういった経験の積み重ねが、生き抜く力を強くしてくれた。失敗を重ねて強くなることの繰り返しが、人生なのかも知れない。
本や経験から学ぶ事、考える事は、有閑な人間や高等遊民にのみ許された贅沢ではない。我々市井の、課題を抱え、失敗を重ね、日々を懸命に生きる人間にとっても有益なことなのだ。まだ見ぬ課題を切り抜けるために、人生を生き抜く力を養うために、共に学び、考えていこう。
最近メルマガは「その時考えている事をその場のノリで書く」ポリシーで書いています。毎回ネタがバラバラにみえるなら、きっと今日の僕と数日前の僕が全然違うことを考えていたということなのでしょう。それではまた、次回のメルマガで。
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