当方18年ほどサラリーマンをやって参りまして、日本的組織に属していることが常でした。ほんの4年程前、ほぼ外国みたいな組織に属してはじめて、自分が如何に日本的な振る舞いをしているかを痛感した次第です。
相手のことを慮って苦しくなるのを止めたい
その最たるが、他人のことを慮る癖だと思います。或いは他人からどう見られるか、どう評価されるかを気にしてしまう所にあると思います。
例えば、今の自分のパフォーマンスに対して、きっと上は快く思っていないだろう、もっと頑張らねば、でもどうしようもない云々を悩んで辛くなってしまうのですが、別に上にどう思われようが、自分がやるべき事はあまり変わらない訳です。上が快く思っていようといまいと、やれるだけのことをやるしか選択肢がないのです。
部下に対しても「こういう仕事は本位ではないだろうけどお願いしないといけない、申し訳ない」と思ってしまうけれども、自分が申し訳なかろうとなんだろうと仕事なのだからやって貰う以外選択肢はない訳です。
だったら悩まなければいいかというと、そういう事に気付いてアクションに活かせること自体はメリットでもあります。仕事をお願いするとき、しっかりとコミュニケーションをとって仕事の重要性や、今の状況、どういう期待があってお願いするかなどを丁寧に伝えることで、不満を和らげるか、或いはモチベーションに変換することもできるかもしれません。
また、悩んでも致し方ないのだから悩まなければ良い・・と頭で分かっていても、そういう挙動が身体に染みついてしまっているので、早々止められるものでもありません。
無敵モードの人に学ぶ
少し話は変わりますが、私の会社には色々な人がいるので、そういう人達を見ていて時々羨ましくなります。例えば
頼んだ仕事は全くやってくれないけど、自分に絶対的な自信があってこちらからの指摘に全力で反撃してくる人(彼らには彼らの正義があるらしい)
権力がある人の言うことしか聞かず、横や下から言われたことは全力で拒否する絶対従順ポチ(お前は俺のボスじゃない、そんなことは分かってる)
どれだけ煽られても微動だにせず、遅れまくっているのに謝ることもなく平然と●週間遅れの報告をしてくる人(とりあえず返事はしてほしい・・)
バカンスに行くことが分かっているが、全然仕事が終わる気配がない上に、やっぱり仕事を放り投げてバカンスに行って連絡がつかなくなる人(欧米人は仕事をキッチリ終わらせてバカンスに行くとか都市伝説)
他にも色々挙げられるんですが、こういう無敵モードの人達を見ていると、羨ましくなるのも事実です。仕事のやり方、周囲との接し方としては全く真似したくはないですけど。
この「無敵モード」を纏いつつ、自分が出来ることに集中できればどれほど良いか。周囲の価値基準ではなく、自分の価値基準で自分を見てやれればどれほど良いか。
書きだしてみて、自分ではどうにもならない部分を切り分けて、そのことを意識的に考えなくするとか、1日の振り返りを行う時に自分の価値基準でのみ評価するとか・・・まぁ、色々やり方はあると思いますが、それでも中々この”反応”を辞めることは難しいと思います。
ちょっとずつちょっとずつ、練習していきたいと思います。