以前書いた記事の中で「9月末でこれまで従事していたNEDOのプロジェクトが完了しました」と書いたのですが、
そちらのプレスリリースがうちの会社とNEDOの両方から出されました。珍しく外に向かって発信できる仕事ということで、FBでも投稿したのでご覧になられた方もいらっしゃるかも知れません。
自ら提案し、採択を勝ち取り、プロジェクトを立ち上げ、2年3ヶ月主席研究員という形でプロジェクトを率いてきました。
決して順風満帆なプロジェクト遂行ではありませんでしたが、色々な困難を乗り越えながら、(この分野における)世界最先端の技術開発を完遂できたことに、大きな達成感がないと言えば嘘になります。
「世界を変えるような、一生に一度の仕事をしたい」と思って今の会社に転職を決意したのですが、プロジェクトが終わってしばらくしてから「あぁ、夢は叶ってたんやな」と気付きました。プロジェクトを遂行している間はそんなことを考えている余裕はなかったので。。
今にして思えば、この2年3ヶ月という期間は夢のような時間だったように思います。自分が思い描いた「空想」を多くの仲間と共に「形」にしていき、それを胸張って「俺たちはこんな凄ぇことやったんやぞ!」って学会やイベント、プレスリリースで言ってきたわけですから。
そんなプロジェクトが9月で終わりを迎え、それを見計らって新しい役割を7月から担いはじめていました。一つの終わりは、一つの始まりでもあります。
いつまでも終わった仕事を思って「夢のような日々だった」と懐かしんでいる場合ではないのですが、それでも何か一つでも「なし遂げられた」のであれば、今はそれを素直に喜びたいと思います。
願わくば、これからの人生でも何かをなし遂げ、夢が叶う人生でありますように。それに見合うだけの努力が行える人間であれますように。