ここ最近、自分の未熟さ、能力の不足を思い知らされる事が多い。正直、自分の至らなさや弱さを実感する度に、自分を消し去ってしまいたい衝動に襲われて、メンタルをごそっと持って行かれてしまう。
42歳にもなってこれからの成長にご期待ください・・でもないので、未熟なままでここまで来てしまった自分を恥じるばかりなのだけど、幾ら悔いても仕方ないので今自分ができる最大限で埋め合わせるしかやれることはない。
頭では分かっているのだけど、今目の前に現実として横たわる自分の未熟さや力不足に気持ちの方が追いつかない。そんな気持ちに折り合いを付けて、それでも前を向いて一歩を踏み出すために、この記事では少し内省にお付き合いいただきたい。
理想と現実のギャップに打ちひしがれる
ただ人に迷惑を掛けず、人の役に立てる人間になりたいと思っていた。人一倍頑張って良い仕事をして、どんな場面でも諦めずに仕事を終わらせる人でありたいと思っていた。精神的に安定し、周囲を助け、誰も悲しませない/苦しませないようにしたいと思っていた。
だけど現実では、毎日仕事に追われ、気持ちの余裕を失い、大切にすべき人を大切にできていない。視野が狭く、感情を抑えきれず、誰かの為にと思って取った行動が全て裏目に出てしまう。自分のせいで誰かを不快にさせたり、悲しい気持ちにさせてしまうことも少なくない。
もっとしっかりしないといけないのに、もっと頑張らないといけないのに、もっと周りを気遣うべき立場なのに。全く自分が担うべき役割が担えておらず、自分が出すべき成果も出せていない。他人はおろか、自分のこともままならない。
これはフィクションではなくて、れっきとした現実世界の出来事で、シビアなビジネスで、そこには重大な責任が伴っている。クライアントへの責任、社員への責任、家族への責任。もしかすると、そういうものを軽く見ていたのかもしれないし、やってみてわかった部分もあったのだとは思う。
自分の力を過信していたのかもしれない。もっと上手くやれると楽観的に考え過ぎたのかもしれない。このギャップの原因を一言で表すのは難しいけれど、厳然たる現実としては、自分の実力も、人格も全く足りていなかったということだ。
日々注意を払い、慢心せず、精一杯を尽くす
だからといって、諦めるわけには行かない。自分がひどく力不足で、情けないからといって、投げ出してしまえるような状況ではない。
人を傷つけないよう、誰かに迷惑を掛けないように、細心の注意を払う。どうすれば、少しでも人の役に立てるかを考えて、今自分ができる精一杯を尽くしていく。今自分が出来る事は、そうやって必死で足らない部分を埋めていくことだけだと思う。
いくら凹んでも、いくら自分の力不足を嘆いても、何も事態は変わらない。明日から急に能力が劇的に伸びることもなければ、人として成熟できるわけでもない。
今できることを淡々と。目の前の仕事を粛々と。せめて誰かの迷惑にならないよう、願わくば誰かの役に立てるように、自分がやるべき事に専念し、日々ただ良い仕事を行っていく以外に、少しでもマシな結果を得られる方法を僕は知らない。
理想とは程遠くても、現実の自分が以下に恥じ入るばかりの惨憺たる状況であっても、諦めたり投げ出したりせず、少しでもマシな結果に近づけるように精一杯を尽くすほかはない。
気持ちに区切りをつけて自分の至らなさや能力の不足を嘆く時間を最小化し、少しでもマシな状況を作り出せるよう精一杯頑張る時間を最大化していこうと思う。