SP030 -地獄を生き抜いて夢を叶えつつある今思うこと

悪い出来事も必ずしも無駄ではないので人間万事塞翁が馬だなと思う

42歳になりました。後でブログに誕生日投稿でもしようと思います。

本当は”Life Survival Hacks”の原稿を投稿したかったのですが、今日は自分の誕生日ということもあり、今一番言葉にしておきたいことを書こうと思います。

地獄を生き抜いて夢を叶えつつある今

2023年4月に2度目の休職に入る直前、2022年の後半から2023年の4月までというのは控え目に入っても地獄でした。

2022年に安易な気持ちで受けた新しいポジションの仕事があまりにも辛く、毎日トラブルだらけで毎日罵られ、増える仕事に減る人員・・3ヶ月後半年後を想像しては絶望的な気分になって「後どれぐらい自分の心身は持つのだろうか」と日々絶望的な気分で1日を終えていました。

毎日不安で胸が苦しくて、頭痛が収まらず、毎晩不安で涙が止まらず、眠れず、眠れても悪夢でうなされ、会社に向かう道すがらMeditopiaで不安に立ち向かうセッションみたいな瞑想プログラムを聴可なければ精神の均衡すら保てずにいました。

人に迷惑をかけたくないとか逃げることは卑怯だ・・という子供の頃から培ってきた道徳観念から、休むことも辞めることもすぐには決断できませんでした。

今でも「あの時どうやれば自分は上手くできただろうか」と自問自答するのですが、何度シミュレーションしてもあの状況で自分が生き延びて成果を出し続けるというのは難しかったように思います。そこで上手くやれている人がいる以上、これはもう自分のような価値観、性格の人間には向いていない環境だった、つまりは相性問題だったのかなと思います。

2度目の休職に入ったのが2023年4月、戻ることを想像しただけで身体が拒絶反応を示したことで復帰を断念2023年6月に辞めることを決断し、2023年7月に退職しました。

その後、昔の伝手から個人事業主として2023年7月に開業し、フリーランスエンジニアとして1年と少し昔のお客様のもとで働かせていただいて、2024年11月に事業を広げるために法人を設立し・・・子供の頃からの夢だった“ITで起業”を果たせてしまったわけです。

会社を起こして夢が本当に叶っちゃった話（＆今後の展望）

本当に、人生は何があるか分からない。自分がやりたい仕事を求めて楽天モバイルに転職して、志半ばで文字通り尻尾をまいて逃げ出したのに、そこで拾って貰えた上に長年の夢を叶えられる展開なんて楽天に行くことを決めた2019年の自分も、楽天を辞める時メタ2023年の自分も想像していなかったわけです。

しかも、もう一つの長年の夢であったキャンピングカーまで買っちゃったわけで、自分でも怖いぐらいこの1年ちょいで人生が好転した感があります。

悪い出来事も必ずしも無駄では無かった

何度も書いてますが、鬱になるような状況になったことを巡り巡ってよかったなんて思えないし、ちょっとした美談のように語る気にはさらさらないのだけど、その原因となった挑戦は無駄では無かったとは思っています。

あの時、自分の能力と経験を最大限活かせる場として、転職を決意したことは後悔していないですし、楽天モバイルでなし遂げた仕事は大いに胸を張れるものだったと思っています。

自分の知識と経験をフル動員してもなお足らない位チャレンジングな仕事が出来たし、英語で仕事ができるようになったし、独立してからの仕事において、楽天モバイル時代の経験がどれ程役に立っているか分かりません。

また、2度目の鬱になった要因である運用監視システム開発部門の本部長をやらせてもらえたことは、なし遂げられなかった不甲斐なさ半分、限界を超えて働く中で大きく成長できたことと、自分の限界のようなものがどこにあるかも知ることができました。

ぶっちゃけ、NECを辞めたときの自分では起業に至れなかっただろうなと思います。NEC時代の人脈でお仕事が頂けているわけですが、やはり楽天時代に培った能力、知識、経験であったり、対外的に出してきた成果が評価されて今があるわけです。

また、一度転職をし、周りからは早く辞めろと言われる程過酷な状況に追い込まれていたからこそ、個人事業主→法人として起業することに家族の同意が得られた節もあります。あの時転職の決意をしていなければ、僕は今もきっとその後もずっとNECで働き続けていたんだろうなと思います。

モバイルオペレーターをゼロから立ち上げるという一生に一度の挑戦の機会に飛び込み、全力で取り組み、力及ばず転がり出たところを拾って頂き、長年の夢であった起業の機会に再び飛び込んだ訳です。多分、転職も独立も、やっていなかったら後悔していただろうし、この機会を逃せば多分一生やらなかったんじゃないかとも思います。